ドライバーが正しく評価される社会を目指して【ASCEND Stories 田中亨介編】
アセンドで働く人たちの成長の軌跡を辿る「ASCEND Stories」。今回は2023年12月に入社した、CSマネージャーの田中亨介です。
一貫して「物流」というドメインでキャリアを積み上げてきた田中だからこその熱い想いや葛藤、アセンドを通じて実現したいビジョンなどについて代表の日下が聞きました。
「ロジックスならもう一回チャレンジできる」と入社を決意
───はじめに、社会人になってからの歩みや経歴を教えてください。
大学を卒業後、コンテナを輸送する会社に入社して配車業務を担当していました。三年ほど勤務しましたが、日本国内だけでなく海外や海上でのコンテナの動きを知りたいと思い大手外資系運送会社に転職しました。その会社でも主に航空貨物の配車業務の担当で二年弱勤務していましたが、当時の給料が手取りで月14万円ほど。配車については相応の経験を積んだ自負もあったため、給与交渉したところ(年間で)「2万円UPだ」と言われ、実運送の現場以外でのキャリアを探し出しました(笑)。
その後、求貨求車プラットフォームと運送管理SaaSを提供する会社を2社ほど経験しました。1社目では求貨求車プラットフォームの配車業務を2年ほど行っていましたが、SaaS化された領域はごく一部で旧態依然の配車業務だったこと大きなギャップを感じていました。
「一生配車マンのままでは終われない」と思った時、別のプラットフォームを提供する会社から、運送管理SaaSのCSとしてお声をかけて頂き、「これは新しい経験が積めるチャンスだ」と感じ転職しました。
当時はビジネスサイドの要件定義などの業務を担当していましたが、当時提供していたサービスではデータの拡張性や可変性に限界があり、チャーター便以外の配車業務に定着化させることは難しい状況でした。運送業の現場は、多様な運行形態を抱えており、一部の業務にしか適用できないプロダクトでは十分に顧客をサクセスさせることは難しいのが実態です。当時のサービスは、最終的にはサービス終了という判断になりました。
───亨介(田中)の配車業務への解像度の高さがよく分かる経歴ですね。運送管理SaaSへの難しさを感じながらも、同じく運送管理SaaSを提供しているアセンドに入社したきっかけや理由を教えてください。
アセンドはもともと競合企業として認識していたので、展示会の出展やホームページ等は見ていました。私が当時在籍していた企業よりも創業年度も若く、資金調達の規模や人数も少ないはずなのに、多くの場でアセンドの名前を聞いていました。
私自身、運送管理SaaSの難しさを把握していたこともあり、また、運送の知識だけ食べていくということに対してかなり悩んでいる時期でした。実際、
運送業界ではなく別業界でのチャレンジもかなり真剣に検討していました。
ですが、アセンドが提供している「ロジックス」に顧問先で触れる機会があり、その拡張性や可変性、運送業、特に配車の現場をよく考えてつくられたUXに感心し、プロダクトとしてのポテンシャルを強く感じました。「これだけの製品なら、自分がCSとして関与することで多くの現場でも使ってもらえる可能性があるのでは」と思ったのが転職の最後の決め手となり、Wantedlyから直接応募させていただきました。
──運送業、特に配車の知識を持つ人SaaSの難しさを感じていた中で、「ロジックスならもう1回チャレンジできる」と思って頂けたというというのは、これ以上ない褒め言葉ですね。
あとはオファーレターも嬉しかったですね。一応採用通知だと思うんですが、今までの人生で、あんなに思いが詰まっていて、内容が詰まっていないオファーレターは人生で初めてでした(笑)。
──後日入社を決めて頂いてから、事務的な条件通知みたいなものを下さいと言われたのを思い出しました(笑)
オファーレターはもらって単純に嬉しかったですし、一人一人にここまで向き合っているのが率直にすごいなと感じました。また、ホームページからにじみ出るいい意味での泥臭さや、「アセンド食堂」や全社の定例などにも事前に参加させてもらい、業界に向き合っている姿勢は「本物」だなと。 私も今は採用側に回ることも多く、この文化をどこまで継承していけるかが問われていると思います。
顧客満足にフォーカスする
——現在アセンドではどんな仕事をしていますか。
主にFS(フィールドセールス / 営業担当)とCS(カスタマーサクセス / 導入支援担当)を担当しています。具体的に言うと、FSとしては初回商談から業務トライアルの開始、お客様の要件定義の確認といった業務導入コンサルの1歩手前ぐらいのことから、トライアル後の成果確認と契約の締結までを行っています。
CSとしてはまだ、FSのオンボーディングの役目と重複した内容が多くなっています。いわゆる純粋なCSで意味するところの、導入後のアダプションやリニューアルセールスについては、利用状況等のデータの可視化を進め、その分析とタッチポイントの設定するなど自らが率先して立ち上げを進めています。
そもそも「CS」という言葉自体が曖昧ですし、私はBizプロセスの区別に本質的な意味はなく、仕事は、職能ではなく「顧客満足にフォーカスすべき」と考えています。結局、いかにお客さんの満足いくように導入して、お金をいただくということがすべてと考えています。
また、CSの後工程もモニタリングができる体制が作れてくるると、アダプションやオンボーディングを超えた「トップラインに貢献するCS組織」も将来的には作り得ると考えています。
「透明性」が活発な議論を担保する環境
——アセンドに入ってみて、会社の雰囲気や働く環境をどんな風に見ていますか。
年齢と職責の関係ない立場で、非常に活発な議論が行える場所だと思います。例えば、各種定例での発言量が今までの会社と比べても圧倒的に多いですし、それを担保しているのは会社の情報の透明性だと思います。むしろ、活発な議論が行われている状況より、それを担保している環境があるということが非常に大事かなと感じています。
具体的には、経営状況や人事評価も含めて全ての情報が開示されていて、開示された内容をこちらからも拾いにいけますし、毎週の全社定例で経営陣から共有されています。今までの経験上、情報がブラックボックス化され不満度が高まってくると、事実より噂が勝つような状況も生まれてくるのを見てきたので、透明性というのは活発な議論に非常に有効だというのは身をもって感じています。
ドライバーが正しく評価される社会を目指して
——今後はアセンドでどんな仕事をしていきたいですか?
ロジックスが実現する経営改善の先には、「ドライバーの運賃向上」があると考えており、適正な評価を受け適正な賃金が支払われる環境づくりに貢献したいと思っています。
さらにその先では、ドライバーという人材の「流動性」というものを支援したいと思っています。具体的に言うと、ドライバーの職能や経験を指標化して、飛行機のパイロットや電車の運転手と同じようにきちんとスキルを持った人が労働市場で循環をし、キャリアや賃金を上げていって正しく評価をされるようにしていきたい。
「ロジックス」というSaaSを提供して終わりではなく、真に運送業のDXを推進して、そのような社会を実現するための土壌づくりを目指していきたいです。
「業界がなぜ変わらないのか」を問い続けられる仲間を募集しています!
——最後に、これからアセンドに入社を検討頂く方に向けて一言お願いします!
私はバックグラウンドが運送というアセンドでも数少ない人間です。ですが、バックグランドは全く関係なく、「業界を変えていきたい」という純粋な意思をもった人、そのためにどんなプロダクトを作るべきかと自分なりに考えられる人と一緒に働きたいと考えています。ぜひ私と一緒に働きましょう!