アセンドし続ける!!【ASCEND Stories中路将伍編】
アセンドで働く人たちの成長の軌跡を辿る「ASCEND Stories」。今回はIS(インサイドセールス)メンバーの中路将伍です。
大学卒業後、新卒で入った金融機関を9ヶ月で退職し創業初期のアセンドに飛び込んだ中路。日下の「誠意と根性だけ持って来い」の一言から始まった2年間の道のりについて、代表の日下が聞きました。
恩を社会に返せる人間に
───これまでの歩みや、自己紹介をお願いします。
埼玉県生まれ、千葉県育ちで、部活はバレーボールをしていました。チームとは何かを教えてくれたバレー部の顧問の先生や、浪人時代に予備校で出会った霜栄先生の影響で、漠然と教師になりたいと思っていました。
大学でも、教授やサークルの先輩・OB等々、多くの方のお世話になり、自分はつくづく良い機会を与えてもらって生きてきたと感じるようになりました。しかし自分は、それをまったく社会に返せている気がしない。大学時代関心を持って読んでいたマルセル・モースの贈与論は、「与えることで、そこまでに受けたものを次の人に渡す、別の誰かに与えることで、恩返しをしていく」という考えですが、僕で恩返しの流れを止めてしまっていると感じてしまいました。贈与論のエッセンスは、贈与を受け取る側に返す義務があるという点で、自分は教育者になることで社会に恩返しをしていきたい、そう思ったんです。
自分は「仕事としての教員」になるではなく、「職業としての教育者」になりたいと思っています。それは学校教育に従事するという意味ではなく、「誰かに何かを与えられる人」という意味での「教育者」になるということです。その意味でも広く社会の仕組みを学ぼうと金融機関に入社しました。
───中路はサークルの後輩ということもあり学生時代から色々話してきましたが、モースやデヴィッド・グレーバー、最近だと柄谷行人を中心とした贈与論に一貫して関心を持っている印象です。そこからアセンドに入社する経緯も教えて下さい。
日下さんが主宰していたプライベートな勉強会にお誘い頂いたことが最初のきっかけだったと思います。勉強会の印象は「社会人がここまで活発に議論していてすごいな」という印象でした。何度参加させて頂いても、自社の業務に閉じるのではなく、「この先の社会をどうするか」というような視座で未来志向で前向きな議論が多く、圧倒されました。
金融機関に入社はしたものの、富裕層のための商売をどこか自己正当化している感覚がありくすぶっていたところ、日下さんから「週末に丁稚奉公(社会人インターン)として仕事しに来い」と誘って頂き、そこから数ヶ月を経てアセンドに入社しました。逆質問になってしまい恐縮ですが、何故新卒でスキルがない自分を社員としてリクルートしてくれたのでしょうか。
───中路の最大にして唯一の長所は「素直で根性がある」所だと思います。アセンドという社名は英語の"ascend"、語源的には山登りの"climb"に近く、「一歩ずつ着実に成長する」という意味を込めています。成長の条件は勇気を持って様々なことに挑戦し、その経験を内省と言語化を伴う学習サイクルとして回し続けること、それをやり続ける根性があるかどうかです。「誠意と根性だけ持って来い」と言ったのは、そういう意図を込めての口説き文句でした(笑)
不甲斐なさを自覚し、ラストチャンスに賭ける
───実際に入社してからはどうでしたか。
入社後すぐ、オンボーディングを兼ねて銀座でのお客様との会食にご一緒させてもらいました。そこでは、アセンドに賭けて下さっている熱い気持ちや、一緒に運送業界を一緒に盛り上げようとしている想いに触れ、「世のため人のためになる仕事ができるんだな」と思え胸が熱くなりました。
(※編集部注:会食の席で涙を流していたとのこと)
しかし、「やってくぞ!」と思ったものの、いざ仕事となると何もできない自分に気がつきました。私は創業メンバー5名の次のタイミングでアセンドに入社したのですが、この5名はコンサルティング業界やIT業界で活躍してきた人間であり、議論のスピードやアウトプットの質の高さに全く歯が立たず、雑用からはじめ、とにかく必死についていくことで精一杯の日々が続きました。
──具体的にはどういう仕事をしていましたか?
コンサルティング案件の提案書づくりや、国交省から委託している業界の実態調査案件のサポートをしたり、様々なミーティングに同席しての議事録取りや社長秘書業など、あらゆることをやらせてもらいました。成果としてまとまってものが表に出るのを見ると、「こんなすごいことに関わっていたのか!」と後から驚くものの、僕がやっているのは本当に細部のサポートばかりでした。
それでも、微力でもサポートになっていれば良いとどこか楽観的に考えていた自分がいました。しかし、入社して1年くらいが経過し、非常に難易度の高い案件を担当したことで、自分のスキル不足が明確に露呈する瞬間がありました。会社の成長に自分の成長が追い付かず、このままいくと取り残されていってしまう危機感を覚えました。
案件が無事にクローズした段階で、日下さんからもアウトプットの品質や成長曲線について厳しく指導を受けました。「1週間仕事は何もしなくていいから、今後の自分について考なさい」と言われ、その1週間は毎日、日下さん1on1をしながら、自分の不甲斐なさを反省しつつ、これからどうしていけばよいかを考え続けました。「あと3ヶ月頑張って、パフォーマンスが伸びなかったらクビにしてください。でも最後のチャンスをください」と最後の1on1の場で伝えました。
アセンドし続ける!!
───1on1ではどんな会話をして、具体的にどのように行動変容をしていきましたか。
「思いがないと仕事の意味はないが、思いだけでは仕事にはならないこと」「後ろからついていく意識ではだめ。追い抜く気持ちでやること」「バリューを出すため正しい努力に時間をかけてなくてはならない」等々、当たり前ですが非常に重要な意識改革に迫られました。
そこから、今できることはなにか考え、会社に落ちていて自分にできる仕事をひたすらやり切ることを決意しました。自分にはまだ難易度の高いコンサルティング業務からは一旦外れ、明確な担当者のいなかった架電業務を拾い、1日に50架電することを目標に据えました。後方支援で満足していてはダメで、補助ではなく小さくとも自分一人でゼロイチでバリューを作りだす気持ちで取組みました。また、「正しくバリューが出ているか」について認識のズレが出ないよう、社内の相手と認識を揃えながら業務を進めていきました。
───自身の課題を内省し言語化することで具体的な行動変容まで落としていく良い学習プロセスだったとみています。1on1では厳しい言葉も掛けましたが、その中でも「ラストチャンスを下さい」と粘り続ける中路をみて、改めて成長させたいと思わせてもらいました。能力は後からつけることはできますが、情熱は与えることはできないので。
───結果として、次の人事評価では高い評価を経て無事に昇格も決まり、一つの成功経験になったのではと思っています。ここからはどのように成長していきたいと考えていますか。
主体性があるプロフェッショナルになっていきたいです。アセンドの魅力は、関わる人が素敵でロマンがある仕事をできることです。事業を通した夢やビジョンが日に日に大きくなるのを目の当たりにし、会社のファンになってくれる人も本当に増えてきたと感じられる日々です。そんな誇れる組織のメンバーで居続けるためには、その「資格を得続ける」ことが必要だと感じています。アセンドのメンバーとして、皆さんと同じ気持ちでビジョンを追いかけ続けたいと思うので、そのために、「一歩ずつ着実に成長していく、アセンドしていきたい」と思っています。
業界の期待に応えたい、熱い想いを持った仲間を募集しています!
──最後に、これからアセンドに入社を検討頂く方に向けて一言お願いします!
ここまでお読みいただきありがとうございます。他の記事では事業を中心とした開発や営業の話もありましたが、アセンドは「物流業界の価値最大化」のミッションの下、業界団体から行政まで幅広いステークホルダーと活動している点も魅力の一つです。
物流業界に張る中で、業界の中心人物とも関わる機会も増えています。会社として業界の皆様に期待頂くことも増えてきた半面、それを一緒にチャレンジしていくメンバーを必要としております。アセンドには苦しい時も本当に親身になって支えてくる素晴らしい仲間が揃っています。社風やカルチャーをお伝えするためにも、まずはお気軽にオフィスにも遊びに来ていただき、ぜひお話しさせてください!