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SaaSだけじゃない!アセンド「ルールメイキング編」

こんにちは!本日の「#アセンド真夏のアドカレ」は、アセンド編集部からお送りします。

当社は、「物流の真価を開き、あらゆる産業を支える。」をミッションに、運送事業者向けに業務基幹システム「ロジックス」をSaaSのかたちで提供しています。ですが、そのミッションにあるように、「運送事業者さんの業務が効率化されてHAPPYになって終わり」ではなく「物流」全体が強く・良くなっていくことを志向しています

その目的の下、テクノロジーが解決できる領域にはやはり限界があるため、当社が持つ知見を駆使した取り組みも同時に行っています。具体的には、中央省庁や荷主・運送事業者をお客様として幅広に「コンサルティング事業」を展開したり、業界団体の理事・委員に就任し、業界課題の特定・調査・調査結果をふまえた提言づくりなどを行ったりしています。


そんな、「SaaSだけじゃない」活動をご紹介する本企画の第一弾は、「ルールメイキング」の活動についてお伝えしていきます。

アセンドでは、運送事業者・行政・政治家の方々が一堂に会し、業界課題や目指すべき解決の方向性を議論する場である「日昇会」という勉強会の事務局運営を行っています。
ちょうど先日(8/27)、第3回勉強会が開催されたところであり、その簡単なレポートも交えながら、今回はルールメイキング活動の代表例として、その内容をご紹介したいと思います。

「日昇会」活動目的の詳細
業界の規制環境や荷主(荷物の運送を依頼する側)とのパワーバランスを踏まえると、個別の運送会社では諸課題の解決に向けた抜本的な取り組みは難しいため、政治(立法機能)や行政との連携していくこと

そのうえで業界として個々の利益重視の主張ではなく、適切な意見提起を行い、議論することで、具体的な政策内容に反映していくこと


本題に入る前に、前提となる物流業界の状況について

昨今「物流の20204年問題」など耳にされる方も多いかと思いますが、国内の物流はこのままいくと、2030年には約1/3の荷物が運べなくなるなど危機に瀕しており、その経済損失は10兆円にも上るとの試算が出されています。そのような状況を変えていくため、業界のルールを規定する主要な二つの法律が、この4月に改正されました。

ただあくまで法律は骨組みに過ぎず、具体の運用は、これから政省令やガイドラインで肉付けされていきます。ここに何を盛り込んでいくべきなのか、を主眼に議論を行おうとするのが、特に第1回~第3回の日昇会の主目的となっています。

事前準備~いざ、当日

一堂に会して、いざ話し合おう!いってもなかなか議論は進まないものです。事務局では、運送事業者からの課題ヒアリング、国交省・経産省を中心とした行政との意見交換会を事前に実施したうえで、当日議論すべきことを取り纏めています。

3つの大テーマと9つの検討論点

法改正の内容や上記の各ステークホルダーの意見を集約し、第三回勉強会は3つの大テーマと、それぞれに紐づく計9つの検討論点を軸として議論を実施しました。運送事業者からは、「業界ごとの物流モデルを踏まえた現実的な解決策を踏まえた規制にしたい」「輸送案件の発注側である荷主も含めたルールの見直し・遵守の強化を検討してほしい」などといった意見提起がなされ、行政・政治家からも前向きな返答や、反対に運送事業者への意見提起もあるなど、活発な議論が交わされました。

第3回勉強会の様子

勉強会の後は…

勉強会での議論の内容を踏まえ、運送事業者と今後の対応について話し合う場を開催します。個社で対応を変えていくことはもちろんのこと、各種業界団体に所属している企業も多いため、団体としてどういった取り組み・働き掛けを行っていくのか、業界としてのネクストアクションを確認していきます。
また行政とも、勉強会の議論を振り返り、内容の実効性を高めていただくことや、改めて課題特定のディスカッション等を実施して、次回勉強会の方向性を探っていきます。


最後に

このようにアセンドでは、ロジックスの開発・提供やコンサルティング、業界活動を通じて得た知見を相互に還元し、業界変革に向けた動きを少しずつ、着実に進めています。
そのためメンバーも、営業、コンサルタント、事業開発と職種を限定しきることなく、役割を柔軟に兼務しながら、まさに力を合わせて課題解決に向き合っています。

今後も、「SaaSだけじゃない!」事業活動を積極的に展開し、あらゆる角度から社会課題の解決を図るアセンドに少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひお話しさせていただく機会をいただけると嬉しいです!